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『極太怪獣デブゴドラ君』

なんか成長抑制因子がバグって成長が止まらないボスゴドラ君は……



気付けば体高が50mの超巨大怪獣と化してしまっていた




===

ココドラや、コドラ時代は普通と変わらない大きさだった。


でも、ボスゴドラに進化してから、どんどん体が大きくなって。

初めのうちは大きいねぇ、なんて言われてたんだけど


それが3m、4mと大きくなっていくと、様々な問題が起き始めた。


まず巨体を維持するために、たっぷりご飯を食べないといけない。

その食糧確保だけでも、大変だった。

効率よく食べ物を集められるよう、自分の住処周辺に木の実や果物が生るよう様々な実を植えておく。


山に友達も協力して貰って、空腹に悩む必要は無くなったけど……


成長は、冗談と思えるぐらい止まらなかった。




カビゴンでも食べきれないような量も、今の彼にとっては一食分だ。


それでも肥満にはならず、ちょっと恰幅がいいぐらいだった。


蓄えた栄養は横よりも、むしろ縦……身長を伸ばす方に流れるようで。


「あぅ、また大きくなってるかな……」


どれだけ屈んでも、ほとんどの店に入れない




そして……

ズシン! ズシィン!!!


文字通り 大地を揺らすほどの闊歩。




ボスゴドラは、 まさに”怪獣”と呼ぶにふさわしい巨体にまで育ってしまった。


50m。 ホエルオーもびっくりの、仰天サイズだ。



流石に成長は緩やかになり、それ以上伸びる気配は無かったのだが……


ズズン  ズズゥウン……


「もー、折角寝てたのにうるさくて起きちゃったよ……」


「ご、ごめんなさぁい」


夜行性の鳥ポケモン達に、苦情を言われたりする。


土の中から突然あらわれるディグダやサンドをうっかり踏みつぶしては、ペラペラにしてしまう事も多かった。


謝るたびに動けば、今度は尻尾が木々を薙ぎ倒し2次被害を生む。


焦れば焦るほど場が混乱していく


その日も、ボスゴドラは巨体を持て余し、周囲に破壊と混乱(?)を招いていた。



「みんな距離を置け!ボスゴドラが来てるぞ!!」


「待って、まだ家にニドランが?!」


ドゴォオオンッ!


ニドキング達が住んでた家が見えず、足で蹴飛ばしてしまった。


逃げ惑うポケモン達。ほとんどのポケモン達が瀕死で倒れ込み、まるで災害が訪れたかのような惨状だ。


『はわわわわ……』

悲鳴だけが聞こえてくる。


もたもたと、悲鳴が聞こえない方に避けようとしては、更なる犠牲者を増やし続けていた。


「ボスゴドラを止めろ!」

「待って、あの子は悪くないわ!!声を届ければきっと……!」


「そんな悠長な事を言っている場合か!
行くぞお前たち!」


血気盛んな者達が、”ギガインパクト”や”メガトンパンチ”をボスゴドラに打つ。



だが、ただでさえ物理耐久お化けの種族なのに、


巨大怪獣と化した彼にそんな技を与えたところで効果は無いに等しかった。


ぽふ、ぽふ、と小さく被弾箇所に当たった反応が見れたが……それだけ。


もうボスゴドラは涙目で混乱して、目がグルグル回り始め……

「きゅう……」

「お、おい倒れるぞ!みんな離れろ!!!」



50mの巨体が、倒れる。


その のしかかり は、足元で必死に対抗しようとしたサイドンやバンギラスを完全に押しつぶし……


目が覚めて起き上がるころには、見事なかいじゅうポケモン達の敷き物が出来上がっていた







「……しばらく、おとなしくしてます」


しゅん、とうなだれてお座りするボスゴドラだが、それでも見上げるほどデカい。

「あー、まぁそれがいいだろうなー」


肩付近でパタパタと翼を動かし慰めるのは、親友のクロバットだ。



ちなみに、さっきのようなやり取りは今まで何度もあった。

が、それほど憎まれているわけではなく、 やれやれまたか……といった感じで周辺住民も慣れたものだ。


真面目で性格も良いボスゴドラは、昔からずっといろんなポケモンの手助けをして好かれていたし


悪気が無いことも知っていた。


応戦する側も、割と楽しんでバトルをしている感はあった。


……とはいえ、当のボスゴドラはやはり迷惑をかけ続けている、という事で気を悩めていた。


「まー食い物は今までどおり俺らが運んでやるからさ、落ち着くまでジッとしときな。山のよーになー」


「……うん、ありがとねクロバット」


===




しかし、彼の場合おとなしくする、というのは文字通り動けない。


運動どころか、散歩もだ。


「……暇だなぁ、もぐもぐ」



やれる事と言えば、 食うか、 寝るか。

「でもこれが一番迷惑かけない方法だし。でも……やっぱり、ちょっと、退屈……」



ムクムクと、成長が止まったはずのボスゴドラが日ごとに大きくあっていく。


背中がどんどん丸みを帯びていく。


「おうい、ボスゴドラーーー追加の食糧補充、終わらせといたからなーーー!」

「あ、皆さんありがとうございますーー」


もぐもぐ、もごもご。


食べて、寝て、

たまに動くのは姿勢や向きをちょっと変える程度で。


周辺のポケモン村がすっかり復旧を終えたころには、

ボスゴドラは すっかり丸々と太ってしまっていた。



「はふぅ、ふぅ、んっ、ふうぅ……」


「ん~~~? なんかお前またデカくなってないかー?」


「ふぅ、ふぅ、え、嘘っ、もう成長しなくなったと思ってたのに……
あれ? でも、遠ーーくに見える生命の木の位置が変わってないから、変わってないと思うよ」

「おかしーな、なんか妙にボリュームアップして見えるんだが……」



近くにいると、その全容がわかりにくい。

だが食っちゃ寝を繰り返していたボスゴドラは、


胴体の凹凸がわからなくなるほどパンパンにお腹が膨れ肉付き、

太腿から足首、尻尾に至るまで、ギチギチに太りきっていた。


声質も自覚は無かったがデブ特有の重低音ボイスになり、

頬肉のせいで若干目も細まって見えた。

膨れた胴体で不自然に両肩は上がっているし、

俯瞰してみると どっからどー見ても極度の肥満体型になり果てていた。



「でも、(ふう、ふぅ)、最近誰にも迷惑かけてないから、
気も楽だよ (ぷふぅ…)」

「まーそうだけど。
俺としてはお前がまたドタバタ暴れてくれた方が、見てる分には楽しーんだけどな~」


「ひ、ひどいなぁ、(はぁ、はふぅ)
……それより、お話してたらまたお腹空いてきちゃった。
今日のご飯は何がたべれるのかな~」



この間、カビゴンのシェフが作ったという料理を持ってきてもらった事はあるが、ああいう料理を食べれる機会が最近増えてきたのは喜ばしいことだった。



木の実以外の高カロリー食で、ますます彼の肥満化は進んでいたが



「あのベロベルト卿も支援金出してくれてるしな~」


「助かるけど……僕、ベロベルトさんに何かしたことあったっけ」



「なんでも、”彼ほど大きな個体は貴重で保護するのは義務である~”とかなんとか、そういう話は聞いたけど」


理由はどうあれ、好意は素直に受け取っておくべきだ。




「はーーー、今日のご飯もおいしかったぁ」



ポンポンと、お腹を叩きたいところだが、なぜか妙に遠くて手が届かない。

仕方なく胴体の上部分だけを撫でて、満足げにおくびを漏らす。


大型トラック数台で運ばれるご飯も普段だと当然届かないが、ゴンドラ経由で運ばれてくるから問題ない。

「おなかいっぱいで、眠くなってきちゃった……」




全く動かなくなった巨大なボスゴドラは、ますます動けなくなっている事に気付かないまま


食っちゃ寝を繰り返すのだった


その横幅は、もう50mを超えようとしていた……




おわり
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