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『カビゴンのシェフ』② ~下準備~

ちょこちょこ書くかもしれないスノーさん
===





カビゴンがシェフを務める店 


  ∧_.∧
『( RelaX )』

看板の上部には、カビゴンの頭を模したような耳がちょこんと乗っている。


スノーはカビゴンだが、起床時間は結構早い。

料理の仕込みをある程度事前にやっておく必要があるのだ。


もぐもぐと、塩バターパンやチョコスプレーのかかったドーナツを食べながら、

冷蔵庫や冷凍庫の食材をチェックしていく。


「んー……野菜は少し多めに刻んでおこうか」


みじん切り、皮むき、ヘタ取り……

いざ、オーダーの入った料理を作る時に手間取っていてはお客さんを待たせてしまう。

待ってる間、空腹を我慢しないといけない。それは大変だ。


せっかくお腹を空かせてやって来てくれた相手に、更なる空腹のスパイスをかける必要はないだろう。




トントン、トントンと、小気味よい音を立てながら包丁を切っていく。

巨漢のデブと侮ることなかれ、

見た目以上にスノーは手先が器用なのだ。


どっさりとボウルに切った野菜を盛り、ラップしていく。


日替わり定食や、限定商品のメニューを確認。 ミネストローネ用に使うであろうカラフルな野菜たちも、量に余裕を持たせておいた。


鍋やスープも確認し、開店準備を着々と進めていく。



「おはようございます、今日も早いですね」


そうこうしてるうちに、デンリュウのファロスがやってくる。

「おはよう。ファロス君も早い……」


と、言いかけてぐぅう、と静かな空間にスノーのお腹の虫が鳴り響く。


「まいったな、朝はまだパンしか食べてなかったから」


ポリポリと頬をかく。



「開店準備は引き継ぎますから、奥で朝ごはんにしてください。
腹が減っては仕事もできぬ、って言いますし」


「ちょっと違うと思うが……お言葉に甘えるとするよ」


休憩室で、たっぷり朝食を取り……


調子に乗って摂り過ぎた。


「うっぷ……」


種族柄、悪い癖が出てしまった。

朝に詰め込むには、いささか多く ズシリと腹が重たい。

流石に食後に”追加で”ミルクパンケーキ28枚は多かったか……?


満腹で、凄い、眠い。


「とりあえず、着替えて―――」


眠たくなった目を擦りながら、コックコートにそでを通し


胴体周りがきつい……

とか、まぁ、いつものことなんだが。 

首らしい首こそないが、スカーフタイを巻き、コック帽を被れば……



すっかりいつものシェフだ。 若干、一回り膨れてるが。


それでも、彼が太らないのは


食べ物を独占せず、周囲にも振舞っていくからだろう。


もっとも、彼基準でご馳走された方は、じわじわと太り続けているのだが。

……共に働く、スタッフたちも含めて。


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