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【クイタランは食い足りない】

そのクイタランには、悩みがあった……
まただ。

また、お代わりを追加された。頼んだ覚えはないのに。

「ク、クイタランっ…」


息が苦しい。いったい、どれだけの量が運ばれてきただろう。


確かに、自分は大食漢だし、多少太っているし、

太ってるものに対しこのようなサービスは珍しくないのだろうが……

何故か、どの店に行っても、腹いっぱい食べても追加される。


食後のデザートだけでない、その店で自慢のメニューや、特盛のメインディッシュが追加で、だ。


「ぐぶっ、ふぅ、ふぅ、た、タランッ……」

かつての体型から2倍に膨れた胴体は、

食べ過ぎの影響で更に2倍に膨れ上がっている……

そのせいでテーブルに食い込み、より息苦しい。

何枚にも重なった皿。


「お客さん、いい食いっぷりだねぇ」

「そこまで言われちゃ、デカ盛り店の名が廃る」


言わずもがな、両者の間には隔たりがあった。


言語が通じてるようで、通じてない。


ギシギシ、ミシミシと、座席が”聞きなれた”音を出し始める。

あぁ、またこの段階まで食べてしまったのか、自分は・・・・


その20分後、派手な音を立てながらクイタランは座席の脚をへし折り床に転げ落ちた。

だぷん、だぷんと揺れ動く巨腹を抱えながら、涙目でクイタランは泣いた


「ク・・・ク・・・クイタラン・・・・・・ゲフッ」


そして、特盛のスパゲッティが運ばれてきた。

律儀に食べきる彼の性格は、真面目だったが

満足に声を出せなくなるまで詰め込まれるのが、彼の日課だった





おわり

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