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『海の英雄と山の暴君』

安定の相互肥育(?)閲覧注意
~海の英雄~



「大変だーー! サントアンヌ3号が沈没するぞーーー!」


超豪華客船、サントアンヌ3号。 順調と思われた航行だったが、強い嵐や、船体バランスの”偏り”により

再び浸水。 沈没までは時間の問題だった。


美食を中心としたツアーという事もあり、 金持ちのブクブクに太ったサイドンやガルーラ、ニドキングとクイン夫妻。


有名会社CEOの巨漢ゴルダックや、グルメリポーターのカビゴンすら同乗していた。



サイドン「ひ、ひぃい、オレは泳げないんだ…」


ゴルダック「私ももう長い事泳いでいないのだ。すまないがボートに乗せてくれ…!」


逞しい体つきとは裏腹にサイドンは怯えながらボートへ。

同様に、着ているスーツがパツパツのゴルダックも、我先にとボートへ飛び乗る。



ニョロゾ「なんてこった、救命ボートは乗客全員が乗れるだけ余裕があったのに、
”客がデカすぎて”乗りきらねぇ……!」

甲板に残された多くのポケモン達。


まだ幼い子供ポケモンも、何匹もいた。


船は大きく傾き始め、残された時間はわずか。


万事休すかと思われた時……



???『皆、大丈夫か!!私に乗るんだ!!』


ウィンディ「あ、あぁ……ルギア様だ!」

ガーディ「ぼくたち、助かるの…?」


ワッと歓声が上がる。


翼を広げ、嵐の中に関わらず悠々と滞空する姿。


まさに”海の英雄”だ。


残っていたポケモンは次々と彼の背に乗る。

だが、その背も充分に店員オーバーだ。


「ど、どうかこの子だけでも…」

お腹の子を差し出し、後を託すガルーラ母。

そんな彼女に、ルギアは優しく微笑んだ。

『何を言ってる、まだ”ここ”が空いているだろう?』


ポンッと、軽口を言うように 大きなお腹を叩いて見せる。


そのルギアは、とても太っていた。それこそ、丸々と”風船”のように。

広々としたお腹には、十分なスペースが残っていた。


そして、太っているゆえに、”贅肉でしがみつきやすい”。


「あぁ……ありがとうございます…!」



残っていた数匹のポケモンが彼のお腹にしがみつく。

ルギアが飛び立ってから船が沈みきるまで、さほどの時間はかからなかった。





====



ガルーラ「ありがとうございます、なんてお礼を言ったらいいか……」


ルギア『なに、当然のことをしたまでですよ』

子ガルーラ「ふとっちょのおじちゃんありがとー!」

ガルーラ「こ、こら!なんてことを! 失礼しました…!」


ルギア『……っ。 ああ、いえ、気にしないでください。太ってるのは事実ですから』


再び微笑む。 

あぁ、まさに彼こそ皆が知る英雄(ヒーロー)だ。

ピンチに駆けつけ、全員を救ってくれる。


ゴルダック「す、すまない……私たちはただ逃げるだけだったのに…」

サイドン「是非、お礼をさせてくれ!」



自分の身だけを案じた彼らは、恥じを知り、贖罪の意味も兼ねて頼み込んだ。


そして、お礼として彼の元にはお菓子会社の新商品や、各地方の銘菓が、引っ越しの荷物かと思えるほどに玄関前に積まれた。



ルギア『……ふーむ。この量……また、一回り太りそうだ』





助けるたびに、お礼を貰う。好意は素直に受け取るものだ。 


カビゴンですら消費するのに時間がかかりそうな”お礼”も 残さず、彼の大きなお腹に収まっていった。


そして、また彼のお腹は育つ。自分でもわかりきっている事だった。


それこそが……






~山の暴君~




ヒメグマ「抹茶クリームのポフレおいしーねー」

ワニノコ「そーだね、こっちのサンドイッチもおいしいよ?」




おやつや弁当を持ちあって、ポケモン保育園の子供たちは山の麓でピクニック。


天気もいいし、


ズシン……ズシン……



「何の音?」「揺れてるー地震かなぁ」


ズン! と 大地が揺れ、巨大な影が子供たちにかかる。

グルルル……と、猛獣のような唸り声を漏らしながら”そいつ”は子供たちを見下ろした。


『よぉう、ガキども……旨そうなもん、食ってるじゃねぇか? 俺にもわけてくれよ』


厳つい顔をした、巨大なバンギラス。4~5mはあるだろうか。通常の個体の倍近い大きさで、まさに”怪獣”と呼ぶにふさわしい風貌だった。

その体は縦にも大きいが横にも大きく、その威圧感たるや 子供たち視点から見れば動く恐怖でしかなかった。


「ぴぇっ…!」「う、うわぁーーーん!!」


『お?置いてったって事は、全部オレが貰っていいって事だな。くく…じゃあ、いただきま~す』


そのバンギラスは、一部では有名だった。 彼に遭遇した者は、持ち物全部を奪われる……とか。

どこまでも追ってくる、とか。逆らったら命はない、など様々な噂が広がっていた。



大量にその場に残された弁当やおやつを、バンギラスはひとりで喜んで食い散らかした。


『まぁまぁだな……ぐぇええっぷ』


バンギラスは口元の食べカスを拭い去ると、のっしのっしと巨体を揺らしながら次の獲物を探しに歩き始めた。









~2匹の秘密~





その日も、バンギラスは登山家の食糧を狙い、立ちはだかった。


『よぉう、うまそうなもん持ってるじゃねぇか? 
モーモーミルクヨーグルトに、オボンジュース……他にもいろいろか、全部俺によこしな』


大きなリュックサックを背負った、カメックスだ。重装備なだけあって、かなりの食糧を持ち歩いてるのが見える。

「で、出たーー!だ、だだ誰か助けてーーー!!」


『おいおい大声出すんじゃねぇよ、耳障りだな。テメェごと喰っちまってもいいんだぜ?』


ぐぱぁ、っと大口を開く。滴る涎と、太い舌が恐怖を更に煽っていく。


小心者のカメックスは、泡を吹いて倒れそうな程の恐怖を覚えるが……


怖すぎて逆に気絶できない。


そんな時、天から助けが本当にやってくる。


ずしぃいいん! と土埃を巻き起こし降り立ったのは海の英雄・ルギア。


『助けを呼ぶ声があったが、何かあったのか?!……むっ、バンギラス……』


『よぉう、誰かと思ったら”海の英雄様”じゃねぇか。山なんかに来てていいのかよ?』


『……今日は波も穏やかで、平穏だ。問題ない』



かたや英雄と知られ慕われる存在、かたや暴君と言われ恐れられる存在。


2匹は、顔見知りなのだろうか。もっとも、どちらも有名だし、噂ぐらいは知ってておかしくない。


『キミ、ここは私がなんとかするから……行きなさい』


「は、はい、ありがとうございます……!」


慌てふためきながら、荷物を散らばせカメックスはバタバタと下山していった。


その様子を見送ってから……


ルギアはふぅっと深いため息をついた。


『まだ、こんな事をしているのか、お前は』

『そっちこそ、相変わらず回りくどい方法で続けてるみたいじゃねーか……

にしても、4ヵ月ぶりか? 思った以上に太ったな』


『そ、そうか? お前も見違えたぞ……あちこち、太くなって……
いや、それより、こんな道端じゃ目立つ。お前んとこに行くが、いいか?』


『構わねぇぜ。戦利品もたんまりあるしな』


『むぅ……しかし、予定より2ヵ月も早まってしまったが……』


言いながら、チラッとバンギラスの巨体を見つめる。

頭のてっぺんから、足の先まで。特に、膨れ切った胴体を長く注視しながら。


『……問題、なさそうだな。十分楽しめそうだ』

『へいへい、そりゃあ良かった』




対照的な生活を続ける2匹。

だが、彼らには共有する秘密があった……




バンギラスの住処につくと、いきなりルギアは彼の巨体に抱き着いた。

でっぷりとしたお腹がむにゅりと潰され、バンギラスが押され気味にバランスを崩しそうになる。


『ぬぉっ、いきなりはよせっつの!』


『はぁ~~……たった数か月会わなかっただけで、また一段と太るなんて……』


『そっちこそ、やべーぞ。腹がめちゃくちゃ当たってくるんだが』


『色々頑張ってるからな』


『努力家なこって』


皮肉めいた口調で、フンっと鼻息を鳴らすバンギラス。


彼の秘密を知る、唯一の存在だ。



『しかし、”海の英雄様”が、まさか大のデブ好きで、”太る”のも”太らせる”のも大好きなド変態だと知ったら、
どんな反応になるかねぇ』

『……別に、自分でヒーローを名乗った事はないし』



ヒーローが遅れてやってくる。とはいうが、このルギアの場合は意図的だ。

助けを求められて、なおかつ”褒美目当て”で慈善活動をする。

『おまえ嵐だって起こせるんだから、自分で嵐起こして救助して……ってマッチポンプすりゃいいじゃねーか』

『それは普通に犯罪だろうが。そんなことをしてもらった報酬で食べるご飯はおいしくない』


『さいですか……よくわかんねーな』


『何より……こっちをド変態呼ばわりして、お前だって似たようなもんだろうが』


『ま、そりゃそーだ』


バンギラスも、太る事を気にしない……というより、肯定的だ。

うまいものを食って、蓄える喜びを知っている。


その為なら手段は選ばない。


だが、バンギラスは一度も”強奪”したことはない。

毎回ストレートに「くれ」と言っているだけだ。


にもかかわらず、周囲が勝手に彼の巨体、風貌、イメージ、そして噂に恐怖し、まるで供物のように食べ物を差し出す。



『何にも苦労しないで、物もらえるとか最高だろ。おかげでここまで太れたわけだし』

ボンっと叩くと、鎧で硬いはずの胴体が振動でわずかに揺れる。


『全く……いつか痛い目に合うぞ?』

言いながら、ルギアは惚けた表情でバンギラスの巨体に魅入る。


肩や背中にまでついた肉。 ムチムチと太って、相対的に更に短く見える手足はぬいぐるみのように愛らしさを増している。

実際、物に手を伸ばす時は姿勢をかなり前のめりにしたり、横を向かないと届かない。

それがまた、どうしようもなく愛しい。


お互い太りあって、半年後にまた会って、太り具合を確かめる……という約束をしていた。


思わぬ形でフライングになったが、 まぁ4ヵ月という短期間でも互いに太った事太った事。


床に達しそうなほどの風船腹に、互いにフンスフンスと鼻息も荒くなってくる。


『食糧は隣の部屋か?』

『おう、けっこー溜め込んでるからな。……折角だし、今日、食っちまおうぜ』


大量のフルーツや、お菓子、缶詰、レトルトからインスタント食品……

『おいおい、モーモーミルクも……何ダースあるんだ』

『そりゃ普通に配達依頼の1週間分だな。毎日10本は飲まねぇと気が済まなくてよ』


『……この大デブめ』

『へ、言ってな』


好意的な意味合いを込めて、そう呼んでやる。


頬肉を持ちあげながら、照れくさそうに笑うバンギラスだが……

恐怖のイメージがついた暴君が、こんなに可愛い奴と知ったら腰を抜かしそうだな。


……



……



2時間にも及ぶ、『食べさせあい』は、時間が経過するほどにヒートアップしていく。


スキンシップしながら互いに詰め込み合う、という行為。

比例して、ムクムクと膨らむお腹。 密着度が高まり、互いの荒くなる呼吸を間近で感じる……


『ふぅっ、ふはっ、はぐっ……も、もういいんじゃねぇか?』


『まだ……もっと、まだブヨブヨじゃないか。はち切れる寸前まで……』



ルギアがマウントを取りながら、グイグイと追加を

普段紳士ぶってるが、この時ばかりはルギアは、ヒーローではなく欲にまみれたヴィランになる。


『ハッ、ハッ、ハッ……う、ぐぇえっぷ!!がはっ、はひっ、は、腹がっ』


ブルブルと震える胴体。青い腹部が、ギチギチに膨れ上がり、過剰な投入の結果をまざまざと見せつけてくる。


それが、ますますルギアの欲望の深いところを刺激し……


早い話が肥育膨張欲を高めてしまう。


『えぶっ、ぐぅっぷ!はぁ、はぁ、テメェがダークルギアに堕ちない理由が不思議だぜ……』

『ふふ、そうだな……
だが、色が違うだけで、もうとっくに私は堕ちているさ』


ぶくぶくと堕落した体に、精神。


かの暴君を涙目にする存在など、彼しかいないだろう。


わざわざ高カロリーなものを選んでバンギラスに詰め込んでは、

自信もバクバクと手当たり次第に木の実を食らう。


ギュウギュウと圧迫し合う互いの腹部。はち切れんばかりに膨れ上がり、緊張感の増した胴体の接触は、刺激的で、病みつきになる。

あれほど溜めていた食材も、どんどん減っていった。


だが昂ぶった感情は収まる気配がない。ルギアは、続行しながら、器用にスマホを操作し出前のピザとフライドポテト、バーガーや、ドーナッツ。ベーグルやチュロスを注文する。


油をたっぷり使った、揚げ物のジャンクフードやスイーツ達




姿を見られると気まずいので、玄関に来た配達員たちには念話とサイコキネシスで代金支払いを済ませる。


追加に次ぐ、追加。 バンギラスは、えずきながらも、ぶくぶくと膨れていく。


どんどん”山のように”お腹が盛り上がっていくバンギラス。


背中に圧迫感を感じる。ああ、そうか……膨らんだ彼と天井に挟まれたのだな、と理解すると同時に

それだけ膨れ切ったバンギラスの事を思い、ルギアは……





辞め時を完全に逃し、肥育に努めた










====





『ヒュゥウーーー……フヒューーー……カヒュゥウーーーッ……!!』

掠れた呼吸。


『す、すまない。少し、調子に乗り過ぎてしまった……うぷ!』


返事はない。満足に言葉も発せない程、詰め込んでしまった。

時折、自身もビクリと身体を震わせ、限界をとうに超えていた事実を思い知らされる。





広かったはずの部屋が、狭く感じる。 


2匹の巨大な肉風船(特にバンギラス)


『次は当分先で大丈夫そうだな……

う゛っ?!!』



ギチギチと張りつめたお腹を擦りながら、ルギアはエアロブラストみたいな特大のおくびを漏らしつつ、


幸福な時間の余韻に浸った。





誰かに感謝されて太った体は、自慢だ。




これからも、もっと育てよう




そう心に誓いながら、ルギアも倒れ込み……イビキをかきながら深い眠りについた




英雄を呼ばれるには、とても似つかわしくない みっともない姿をさらけ出しながら




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