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『しろくまだいえっと』

時系列的には平和になってからの平和な時間



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「ふぅ……む」

北極熊のハクユウは、困ったように視線を下ろす。


そこには山のように盛り上がった物が、しっかりと見え……


いや、比喩にする必要はないだろう。お腹が、出ていたのだ。でっぷりと。


白熊としては十分すぎるほど、不相応なほどに。



ダイエットは続けており、成功もした。

ある程度落ち着いて、それからは下降し続けるだろう……と、どこか楽観視していたのかもしれない。


だが、現実はどうだ。

内臓脂肪か皮下脂肪かはしらないが、いずれにせよこのお腹を膨らませているのは紛れもなく自身の余分な贅肉だ。


毎日の食事と運動を頭の中で振り返る。


……確かに、食べる量は多かったかもしれない。

サラダにかけるドレッシングやマヨネーズの量も、積み重ねれば相当なカロリーや脂肪分となり得たのだろう。


だが、それ以上に一番の要因はやはり……


「リバウンド、か……」


知識としては持っていたし、原因もメカニズムも知っている。

だがそれを身を持って体験するとは思っていなかった。


自分はそれほど食い意地が張っている、わけではない、と思いたいし(この部分に関しては弱気だ)


それに兄弟の竜の食事量を考えても、決して多い方ではない……はずだ。


「さて、どうしたものか」


どうしたもこうしたも、やるべきことは決まっている。

食事を制限するか、運動量を増やし筋肉をつけ基礎代謝を増やす。



ハクユウは、とりあえず運動から始めることにした。

だが、走るたびにリズミカルに揺れる腹肉に邪魔されて、思うような運動にならない。

下っ腹が太ももを擦ってこそばゆいというか、そもそも上下に揺れる”重り”をつけて走り回るのはストレスが溜まる。



では食事制限ならどうか?

一日3食を減らすのは逆効果だろう。

では、日頃の間食を無くすべきだ。とはいえ兄弟が買ってくるスイーツは、消費期限が短い。

全部兄弟に譲ってもいいが、一時期譲り続けた結果、アイツが激太りした事もある。

となると……


どうしたものか。


地道に、減らしていくしかないだろう。というか、その前にまずはこれ以上”増えないように””する事を目標にしなくては。


先週よりさらに増えた体重計の数値を見てため息を吐く(お腹で見えにくい) 


のだが、リビングへ戻ってきたハクユウは、そのままキッチンの方へ足を運び冷蔵庫に手を伸ばした。


中には好物のベーコンスライスや、チーズケーキがしっかりと冷えて待っていた。









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