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『皇后さまとバレンタイン』

賢帝と呼ばれる竜、ジヴォイドは定例会議をしながらも

並列思考により別の事を考えていた。


妃である皇后シリオル……

彼女をいかにして太らせるか。そのための作戦を。





生粋の肥育嗜好である彼は、妻であるシリオルを太らせ

すでに8t超えという規格外の肥満、というか肉塊竜にさせていた。


だが、それでも彼の心は十分な満足を得られない。


現在でも魅力的なのだが、もっと、もっと肥えて欲しいという思いは常にあった。



「さて、どうしたものか…」

城の書庫だけでなく、魔術師たちから異界の情報も収集する。そんな中で一つ利用できそうなものがあった。



特別な日に異性へチョコレートを贈る、というイベント。

これを利用すれば……


だが、そのバレンタインというイベントは女性から男性へ送るのが一般的だ。

それでけでは彼女へ与えることが出来ない。

重要なのはその後……その一月後に男性側は女性側へ”3倍”のお返しをする風習があるのだという。



数週間後



皇帝という特権を利用し、その日をバレンタインデーと勝手に決めつけた。

職権乱用ではない。



「…というわけなのだ、シリオル。その、よければだが私にもチョコレートを貰えればと」

「どういうわけなのかよくわからないけど……お祭りみたいなものなのよね?
はい、事前に買っておいた分があるわ」

「ありがとう……だが欲を言えば、もっと欲しいのだ」

「えぇ? あなたの方から積極的に欲しがるなんて珍しいわね」


首をかしげながら、シリオルは追加のチョコレートを買い、夫へ手渡す。


手渡した矢先からジヴォイドはチョコレートを平らげ、追加を要求した。

「そんなにチョコレート好きだったのかしら……
記念日作るぐらいだから、そうだったのかも」

「うぷっ……追加を頼む……
あと、そうだった。”彼ら”にもチョコレートをあげてくれないか?」


すでにお腹をパンパンに張りつめたジヴォイドは苦しそうな表情を見せながら、後ろを指す。


そこには城の男性兵士や大臣、執政官がずらりと並んでいた。

「え、えぇ……?」

困惑しながらも、彼女はみなにチョコレートを渡す。

到底間に合わないので、ディメンションハンドを利用し、国中の……

どころか異国のチョコレートも含め大量に。


「ぐぷっ・・・・・・・流石に、これだけ甘いものばかりというのも……ふぅ」

皇后を除けば、城一番の巨漢であるクク料理長も苦しくなるほどのチョコレートの山。


だがこれは”皇帝の勅命”  無下にするわけにもいかない。



結局、丸一日、詰め込めるだけ詰め込んだ彼らは、ヒィヒィ息苦しそうにパンク寸前になったお腹を抱えながら、

大半が客室や医務室で介護される・・・・・という羽目になった。


「あなた、本当に大丈夫なの? すごい苦しそうだけど…」

「あ、ああ だいじょ ぶだ」

自分の体重ぐらい詰め込んだのでは? と思うぐらいジヴォイドはパツパツだ。


だが、彼はしっかりと覚えていた。

シリオルが自分に、そして周囲に配ったチョコの量を。


そして一ヶ月後……


「え、えぇ……??」


困惑するシリオル。玉座の間に呼ばれ赴くと、そこには大広間を埋め尽くすほどのビスケットやクッキーのお菓子やケーキ、生菓子
の類が用意されていた。


「先月は私も含め、皆が世話になった……
あの時のチョコレートのお礼だよ」

「そ、それはいいんだけど……ちょっと多くないかしら?」

「そんなことはない。バレンタインデーのお返しは、3倍返しが相場なのだ」


「ありがとう……」


仕方ないので、とりあえず消費期限が短いであろうケーキから食べ始める。

「クク料理長にも頼んで、異国の有名なケーキを用意させてもらった」


当然ながら、どれもホール単位だ。


ブルーベリーやストロベリーがふんだんに散りばめられたフルーツケーキや、

何段にも重なったパンケーキにメープルソースがふんだんにかかったもの


キャラメリゼされたカスタードプティングは、間にとろりとした生キャラメルがマーブル状に散りばめられている。


おいしそう・・・

というか、事実美味だった。


最初はその量に度肝を抜けらたが、

いざ食べ始めると止まらない。

「おいしいわね~。
こんなにお返しが貰えるなら、よかったかも」


ニコニコしながら食べ進めるシリオル。


だが、2時間が経ち


3時間が経ち

4時間が過ぎてもそのお返しの山が減る様子はない。


「んんっ……うぅ~ん…苦しくなってきた・・・」

「あまり無理はしなくても大丈夫だ。
……だが、時間が経ちすぎて傷んでしまうのもよくないし。
よかったら、異国の胃腸薬はどうだい?」


といって、すっかりお馴染みの某国で主流のアスターゼ草ドリンクを手渡す。


「んく・・・んく・・・・・・・ありがとう。だいぶすっきりしたわ」


あれほど苦しかったのに、いとも簡単に再開できる。凄い効果ねぇ……

と感心しながらも、ぶくぶくと 彼女は肥え続けていた。


「(ぐっ、とても直視できん……!)」

という心の声があるはずなのに、目をそらせないジヴォイド。

リアルタイムで太るさまが、これほど刺激的で魅力的だとは。


もう2t以上は確実に太っている……となると、彼女の体重はもう10tオーバー……

わ、私の”30倍以上”じゃないか……

ジヴォイドも先月のバレンタインに無理をした影響でぼてっ腹になっていたが

その増量を加味しても、その体重差


そんな体格差の夫婦、普通はいない。

その数字の事実の認識に自然と鼻血が零れるというもの。



おいしそうにお菓子に手を伸ばすシリオルは、

限界まで食べて苦しそうになるたび、アスターゼ草ドリンクを飲まされ…そして




翌日


「は~~~……(すっかり太ってしまって…)」

豊満すぎるシリオルの肉体にうずもれながら、皇帝はご満悦だった。


元の2倍にまで……そう、彼女は1万7000kgほどの体重になった


自分との体重差 驚愕の『50倍』


「ハァ、ハァしりおる……やはり君は最高だよ・・・・・・」


満腹でスヤスヤ眠る彼女の上で、皇帝は満足そうに再び鼻血を流していた。


出血多量で、意識がもうろうとするが、 そんなことどうでもよくなるぐらい

彼女の肉ソファは 賢帝をダメな存在にしていた



おわり



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