FC2ブログ
121234567891011121314151617181920212223242526272829303102

『世界仰天伝説ニュース!』

ナレーターは例の声で


『世界一リバウンドした海神』


19**年。

ルギアの”ソル=ルーギナ―”が生まれたのはうずまき島から南西に50kmほどの離れ島であった。


映画俳優として活躍する父ダークル(ダークルギア)と、宝石店を経営する母親の裕福な家庭に生まれた。


「さぁ、ソル。今日のご飯よ」

「わぁい、やったー!」

テーブルに並べられるのは、端から皿が落ちそうなほどの御馳走の山!

揚げ物はてんこ盛り。 だが旺盛な食欲は、それらをすべて食べきった。

6歳にして体重は140kg。大人顔負けの体格だった。

そして、一番好きなのは食後のデザート。

バケツ大はあろうという、巨大なカップに入ったソーダ味のソルベ。これがたまらなく好きだった。



その後も、両親の愛情を一身に受けて スクスクと育った彼は

ポケモンスクールに入学する頃に220kg! 両親と同じ体重に。


給食の時間も……


「あれ、ソル君。それなぁに?」

「え? お弁当だけど」

なんと学校の給食だけでは物足りず、ひとりだけ弁当も持参。昼休みいっぱいを食事の時間に費やした。


体重は高学年になるころには300kgを突破!

ついたあだ名は、”まるころ”

町内マラソンの授業中、坂道で転がってしまってから そう呼ばれだしたのだという。


「えー”まるころ”が一緒のチームかよーー 」

「ご、ごめんね」


体育の授業、太っているせいで足を引っ張る事が多かった。

それからは、体育の授業を見学するようになり 運動しない体はますます太り続ける。


そんな彼も、ポケモンスクールを卒業し ポケモンカレッジスクールへ進学。


それでも食欲だけは変わらず、体重はこの時点で480kg!


バスでは狭すぎるため、通学は大型ポケモン専用タクシー。


講義を終え、図書室で本を読む時間が好きだった。


というのも……

「なんて綺麗なルギアなんだ……」


桜色をした、色違いのルギア。彼女を一目見ようと、図書館へ足を頻繁に運んでいたのだ。


それから、何度か会話をし交流を深め

意気投合した2匹はそのまま交際を開始。


そして数年後

「こんな体の自分でも、これからも一生……す、好きでいてくれますか」

差し出した結婚尾輪 (指ではなく尾に送る風習があるのだ)

「体型なんて、外見だけじゃない。私はあなたの優しい内面が好きで、ずっと一緒にいたのよ。
これからも……、ね」


めでたく結婚。2年後には子供も生まれ、まさに幸せの絶頂。

「パパのお腹ポヨンポヨンしてるーー」

トランポリンで遊ぶように、ソルへ懐く子供。

暖かい家庭の中、彼は体型を気にしないという彼女に甘えぶくぶく太っていった。


だが……

「パパ、行ってきまーす」


「ああ。いってらっしゃ……」

子供の登校時。いつものように見送ろうとするが違和感を覚えた。

 
「ふーーーっ、ふぅうっ、お、起き上がれない……・」


なんと太り過ぎがたたって、自力で起き上がれない。


気付けば体重はすでに1000kgを超え、寝たきり生活。

仕事もやめざるを得なくなった。


国からの伝説ポケモン支援金のおかげで、生活には困らなかった。



だが、家族旅行も行けず、子供の授業参観も、入学式も見に行けない。


これではいけない! と彼の心に初めて火が付いた。

様々なダイエット法を試み


辛い思いをしながらも家族の事を思いながら、食事制限を繰り返した。



パンパンに膨れた風船のような体が、徐々に萎み

平均には程遠いが、それでも3年で570kgまで体重は落ち

自力で外出もできるようになった。


世界一体重を落とした伝説ポケモンとしてテレビでも取り上げられ、


それからも徐々にだが体重は落ちていき、健康的な体を取り戻していった。



しかし順調だったはずの彼に、不幸な報せが届く。


両親が不慮の事故によって亡くなってしまったというのだ


「ああ、そんな……父さん、母さん……」



空虚な日々……


思い返すのは、子供の頃の日々。

受けていた愛情の大きさを思い出しながらも、その悲しみは大きなストレスとなっていった。


心の隙間を埋めるように、食事に逃げ、溺れるソル。


たちまち体重は元に戻り、半年で元の1000kg超え。

リバウンドの影響で、それでも食欲は収まらず体重増加は悪化する一方だった。



部屋に設置された冷凍庫3台には、常に昔好きだったソーダ味のソルベ。


「あなた、食べ過ぎよ……
少し、抑えた方が」

「ふぅ、ふぅう、放っておいてくれ……むぐ、あぐっ、げふっ……」

家族の言葉も耳に入らない。



大型のベッドは体重を支えきれず土台ごと歪み、

彼の食欲を満たすために、部屋には専属の調理師が常駐するようになった。




それから数年、痩せることなく太り続け



とうとう彼の体重は 2280kg という領域に到達してしまう。



ポケモンセンターでも、お手上げ状態。

世界一リバウンドした伝説ポケモンとしても、世界記録保持者になってしまうのだった……。





そして、それから3年。


取材チームが彼の家を訪れた。


「ああ、いらっしゃいませ」

出迎えてくれたのは、彼の子供。

平均的な体格で、仕事と介護を両立しているらしい。


「父さんなら、部屋の奥にいます」


取材班は、改装を重ねたというその家の大きさと、食料置き場の多さに圧倒された。



そして、現在の彼の姿に…・…



「くふゅーーーー、ひゅううぅううーーーー……
”ようこそ、いらっしゃいました。この姿を見せるのは、お恥ずかしいですが……”」


テレパシーで話しかけてきたのは、紛れもなく世界一リバウンドした彼であった。


寝たきりのまま、近くには酸素マスクや流動食を与えるためのホース、それとは別にワゴンには出来立ての料理が何個も乗せられていた。


はち切れんばかりに膨れ盛り上がったお腹は、それこそ広い部屋の天井にも達しそうな勢いで

その胴体に両翼も、両脚も、尻尾も、ギッチリと食い込んで、

シルエットはまさに球体。

細長いはずのルギアの首は無残にも肉に埋もれ、顔も頬も肉でパンパンだった。






あの頃の寂しさは消えたが、肥大化しすぎた身体は 維持するために莫大なカロリー摂取を必要とし

もう痩せられないらしい。

インタビュー中も、何度もおくびを漏らしたり


限界まで詰め込んだ腹が震え、特注リクライニングチェアの駆動部分がミシミシと音を立てて壊れる様子がカメラに収録された。




ダイエットをもう一度する予定は?


「フゥウーーー、フヒュー―――・・・
(今のところ、予定は……家内には迷惑をかけて申し訳ないですが、無理はせず、これが自分なんだと受け入れてます)」


妻が口に運ぶ分厚いステーキを平らげながら、笑顔を見せてくれた。

1時間ほどのインタビューを終える頃には、更に一回り膨張したお腹の大きさにチームは圧倒される。


最近は体重を量る事が出来ていないが、推定では2500kg以上とも言われている。


まだまだ太り続ける彼は、世界記録を毎年更新し続けている……




終わり
スポンサーサイト

コメントの投稿

secret

COMMENT

No title

伝説ポケモン(ダクルギ)が死ぬほどの不慮の事故・・・・・
恐らく、小惑星が落下してきたレベルなのでしょうなw

No title

>キツネさん

実際はウルトラホールの向こうに消えて、記憶なくして生きてた展開かもしれない!(何)

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

げんろく

Author:げんろく
重量級のケモノ好き
マニアックな人推奨ブログ
気づいた拍手コメントは日記内で返事しています。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

リンク

オンラインカウンター

現在の閲覧者数: