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『かいじゅうポケモン』

『バンギラス様と山盛りご飯』


「バンギラス様、はい お口をあけて」

『ん、んぁーーーん……』

差し出されるスプーンには、こんもりとご飯が盛られている。

パクッ。 と何口目かわからないそれを飲み込む。

「はい、ではもう一度」

『ふぅ……ふぅ、す、少し待ってくれ。飲み込んで、から……げふっ』


少し休み、口の中が空っぽになると再びスプーンが差し出される。

『トレーナー殿、今日は、もういいのでは……も、もうおなかいっぱいで……』


”山神様”として大切に扱われているバンギラスは、かわるがわるやってくるトレーナーに


村から奉納される白米や供物をひたすら食べさせてもらっていた。


ヨーギラス時代から、ずーーっと続いているこの土地の風習だ。


この地の守り神として祀られ、山の化身として その年に実った作物や果物を捧げられる。


より良いものを捧げよう。と農林産業は発展し、村は栄え、

それが余計に”山神様”であるバンギラスが崇められる要因になった。



数百年続く風習らしく、先代のバンギラスも、先々代のバンギラスも 相当大きかったらしい。


というより、””大きくなってしまった”らしい。

短命になりそうなものだが、逆に徹底した体調管理がされ、激太りしてる点を除いて全員天寿を全うするまで長生きしたらしい。



今の代のバンギラスも、漏れなく成長を続けており

それこそ”こんもりと膨れたお腹”は見事な山を形成していた。

寝返りもしんどいぐらいでっぷりとした胴体。 


特に供物が多い日は夜までその食事が続き……


『はふっ、はふっ、っふ、ふっ、っぐ、くぅう……!!』

食べることが自分の仕事であり、使命であるという自覚があるから

無理をしてでも食べきってしまう。

それが周囲には山神様の求める適正量、だと浸透してしまい


パンッパンになってヒィヒィ喘ぎ苦しむ事は珍しくはなかった。

『えぐっ、げふっ、うぷ、おなか、なで、てぇ……』


労わるように優しく腹部を撫でられ、消化が始まっていくと気持ちがよくなっていく。

満腹感が落ち着き心地よくなるころには深い眠りにつき、過剰分のカロリーをしっかり蓄えていった……。


===



その日は、年に数度の体重測定日。

屈強なカイリキーや、クレーンなどの重機が大部屋に運ばれる。
(山神として奉られてる、といえば野ざらしのイメージだが 実際は屋根のある大部屋に住んでいる。もっとも移動しないので部屋はひとつしかないが)


ベッドごと浮かされ体重計へ乗せられる。


表示されたのは、3200という数字。もちろんバンギラスの体重だ。


「おお、また立派になられて……」

「ありがたやありがたや…」

村の住民たちも手を合わせ崇めながら、また食べ物を置いていく。


『フゥフゥ、食べきれるかな……』


どっさりと積もった木の実の詰め合わせ。


腐らせるわけにもいかず、数日かけてハイペースで食べきったバンギラス


ウンウンと唸って苦しむのだが、


翌日にはケロッとしてお腹を鳴らし、自分から催促する始末。


今代の山神様も、 今までのように立派に育っていきそうだった



いや、それ以上かもしれない


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