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『メタドラと、竜喚士ちゃん』

デブる&ドラゴン


※実際の進化設定とは異なります
===



私は見習いの竜喚士。

今日は、初めての竜召喚・・・・・・緊張します。


(どんなドラゴンが来てくれるのかな。怖いドラゴンが来ないかな、大丈夫かな……)



不安を抱きながら、召喚の儀を行う。




そんな彼女のもとにやってきたのは、やたら偉そうな態度を取る

金属のような鱗を持つドラゴンであった…



metadora.jpg


『ふむ? 貴様が今世の我が下僕か』


げ、下僕……って。


『何を呆けておる? まぁ我の姿に思わず惚けてしまうのも無理はないが……
それより、現界に顕現したせいか腹が減ったぞ。魔法石か、ドロップ(エネルギー結晶)を要求する』


ありったけの魔法石やドロップを奪われてしまった……



『けふっ、なんだこの程度しか持ち合わせが無いのか。しけたやつだ』



えぇ……私の全財産……


なんだか、うまくやっていけるか この先行き不安です。



名前はメタルドラゴン。由緒正しき王族のけっとーらしいけど、


そんな凄いドラゴンが来るなんて、本当かなぁ。




===


数か月後



メタドラちゃんの食欲は、相変わらず凄いです。


杯メタ


角も伸びて、ちょっぴり体も大きくなりました。


けど、バトルはいっつも私任せで……

たまに、気まぐれで攻撃はしてくれるんですが。

はぁ……



『どうしたのだ、我が下僕。
しかし、さきほどの魔物も大したことはなかったな。オヌシ如きで対処できるなら、我が出るまでもない』


本当に、態度だけは王様級……


私ばっかり戦闘慣れしちゃって……あれ、私って竜喚士だよね……


立場が逆になってるような。うーん……



それでも、初めての相棒ドラゴンなんだ。 もっと、頑張ろう。



次の進化は、それから間もなくの事でした。

キングメタル



『見よ下僕! 王冠だぞ!王冠!!
ふふん、これでようやく貴様も我が言葉が戯言ではないと、信じたであろう?』


半信半疑だったけど、もしかしてメタちゃんって本当に王族だったりするのかな……?


けど、たぶん王位継承権序列20位以下とか、きっと遠縁のやつだと思う。


だって相変わらずバトルはからっきし駄目で、

かといって要求だけはすっごくて。

前よりすっごい食べるから、ドロップ集めが大変……


はぁ、戦闘よりご飯集めの方が多いんじゃないかな私。



『げふっ……食った食った。
貴様もなかなか効率よく食事の用意が出来るようになったではないか』

そりゃどーも……

ってか、食べ過ぎじゃ。丸っこい体が、また膨れてお腹パンパン……



食べたらすぐ寝て、そのうち太るよ?


そんな相棒竜とも、随分長い付き合いになってきた。




経験を十分に積んで、見た目は可愛らしいけど


なんだかちょっと大人びた表情も見せるようになってきた。



超キングメタル



魔力の流れが、目に見えるようになってきた。


私が成長したのか、それとも彼の方が……


メタちゃん、凄いポテンシャルを秘めてるんだけど、ちっとも活躍はしてくれない。


はぁ、やっぱり私が頑張るしかないかぁ



『相変わらず呆けておるな。敵の気配だぞ』

え、いつの間に……!

どうしよう、まだ武器の調整も終わってないのに


『まったくしょうがない下僕だ。
どれ……たまには食後の運動でもするか』


え、メタちゃん……?


途方もない魔力の奔流。

上位種のモンスターは、いとも簡単に撃退された。


「凄い……」

『ふふん』


あ、すっごいドヤ顔。


悔しいけど、本気の私より、もう何倍も強いんだろうな。

って、結局動かないで運動にはなってないような……



それからも、私と彼の旅は続いた。



関係は、初めて召喚した時と変わらないものだったけど。


それでもいいかな、なんて思えるようになってきた。


我ながら長い付き合いになったもんだ……  あ、ちょっと口調移っちゃってるかも。



====







戦場では、一瞬の判断ミスが命取りになる。


わかっていたはず、なんだけどな……



視界がぼやける。


相手は、本当の化物だった。防戦にすら、なっていなかったと思う。


メタちゃんは、大丈夫かな


無事に逃げられるかな。



視界の端で、戦う竜の姿が映った。



白銀の輝きと、 禍々しいが どこか美しい闇の波動を纏って





黒天ゼローグ





===





『しかし、あの時は本当に参ったな。
誰かはのん気に寝ておるし』


わ、悪かったですよ。役立たずらしく、戦闘不能になってて。


『ふん。まぁ、下僕には荷が重かったであろうな。

貴様にはこれからも、今まで通り食糧配達でもして貰うとしよう。それで十分だ』


はいはい、ありがとうございます。


それにしても、すっかり見違えた。

あのメタちゃんが、こんなに その



ドラゴンっぽくなるなんて



『む、貴様……今 我を小馬鹿にしたような目で見ていたな?』


いーえ、とんでもない。我が王は本日も麗しく、神々しいなぁと



『やはり馬鹿にしておるな?
まぁ、いい。ほれ、さっさと飯の支度をしろ。最近、この姿へ至ってからエネルギーバカ食いして、腹が減って叶わん』



図体も何倍にも大きくなったし、そんなものか。


とはいえ、私のやる事は昔とほとんど変わらない。


効率よくエネルギー結晶であるドロップや魔法石を揃えて、相棒(おうさま)に献上するだけだ。





===



『よくぞ、我が要望に応え続けたな下僕よ!
見よ、この偉大なる姿! これこそが龍王の真の姿、ゼローグ・インフィニティだ---!!!!』

ゼローグ∞

『むにゃ……龍王さま、だぞぉ……グースカピーーー』


あー、またなんか幸せそうな夢見てるんだろうなぁ。




vpuzdra897_dataupdate0415_media4.png

こんなにヨダレも垂らしちゃって……


進化してから、半年。

食っちゃ寝ばかりしていた、メタちゃんは《龍王(ゼローグ)》への道をたどり始めた……


と思ったんだけど、なんだか違う姿に変わり始めていた。



おーい、起きろねぼすけ王ーーー

vpuzdra897_dataupdate0415_media5.png

『ガ、グラァ?! な、何をする!』



逞しい四肢。力強い魔力。

それはいいんだけど、一時期奇跡的にくびれてた胴体は、こんなに膨れ上がって

今じゃこんなに目立つぽっこり太鼓腹に……


にしても、3回蹴飛ばしてよーやく覚醒(おめざめ)とか、にぶチンにも程がある。


『飯の時間か?』


もうお昼過ぎなんですけど。

寝言は寝てから言ってね。


『なんか、下僕の癖に最近随分冷めた反応をしておらんか?』


さっさと次のエリア行くからね。動いた動いた


『やれやれ、忙しない奴だ…・…ふわぁ~あ……』


メタちゃんというより、完全にメタボちゃんだ。

固いはずの鋼の肉体は、動くたびにだぷんっとわずかに揺れ動いて……


え、あれって完全に余分な贅肉がついてるんじゃ







覚醒竜の食欲は、落ち着くどころか どんどん増えていって


そして





唐突に旅は終わりを迎えることになる。



ううん、薄々は気づいていたんだけど。


お互い、目をそらしていたことが……









ふ、太り過ぎ???



竜医師の診断は、事実上の引退宣言だった


「これほどの、超絶肥満竜は、そうそうお目にかかれません……
ポテンシャルが高いゆえに、これほどまで太れることが出来たのでしょうが……」


超絶



『む? なんだ下僕よ、我の顔に何かついてるか』


……頬っぺたに贅肉がついてる


『ふ、はははは! 言うようになったではないか!
ほれ、ならば追加のドロップを持ってきてもらおうか?』


ドヤ顔でパンパンのドヤ腹を見せつけるな!




自分ではろくの動けず、動かず、配下のメタルドラゴン(同族)を眷属に


しこたま喰らい、ぶくぶくぶくぶく、膨れ続けている



もうメタボちゃん、どころじゃない。超巨デブ竜だよ……



『そなたのため息は、もう見飽きたぞ』


うるさい。そんな事言ってたらおやつ抜きにするよ。


『む、待て。おやつ抜きというのは困る。
そもそも間食は嗜好品の摂取だけに終わらず、精神的・肉体的な面でもケアをするために必要不可欠な―――』






姿はすっかり変わり果てたけど




性格も、食い意地も、出会った時から変わらない。




冒険は、しばらくお預けだろうけど……



この竜の王様との付き合いは、まだまだ長くなりそうだ





おしまい

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