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でぶのひ『よその子、短編集』

===8月8日は、公式でデブの日なので===






『悪魔スライム』



とある遺跡で探索中の赤竜。




「ぜぇーー、ぜぇー、畜生、なんで、こんな目に……」


ぽっちゃりした体躯の赤竜、ロクスは息を荒げながらドスドスと音を立てて走っていた。


だが、その動きは普段以上に襲い。


お腹の”スライム”と共生しているおかげで、元から膨れた胴体だが


今は普段より一回りも二回りも大きい。


「くそっ、もう来やがった!」


後ろから追ってくるのは、灰色をしたスライム。


奴らのテリトリーに、知らぬ間に足を踏み入れてしまったらしい。

”エビルスライム”

対象に高密度・高カロリーな体の”一部”を呑ませ、太らせる。

完全に動けなくなった対象を、じっくりと取り込んでいき、長い期間をかけて消化する恐ろしいモンスターだ。



すでに、並のスライム3匹分は飲まされただろうか。腹が食後の満腹時の数段重い……。


物理ダメージ・ブレス、その他多くの耐性を持った恐ろしい相手だ。

とはいえ、動きは遅いし逃げ切る事は容易なはずだった。


「ここもダメか……!」


大きな体。更に、膨れた状態の彼は、狭い通路が通り抜けられない。


脱出経路が限られている。

再び追いつかれ、スライムの一部が侵入してくる。

「がぼっ、ぐっ、ごぼぉっ……!」


幸いなことに、味は良い。いや、だがそれこそアイツの思うつぼ。


だが、一度口に入ると、もう飲まずにはいられないのだ。


「はぁ、はぁはぁ、うっぷ……」


ドンと突き出たお腹を抑える。あぁ、そろそろ床に下っ腹がつきそうだ。

そうなれば、ますます移動に弊害が出てしまう。



このまま、太らされ続け、最終的には奴の本体に取り込まれるだろう。


「……こうなりゃ、ヤケだ」


怒りに闘志を燃やし、赤竜は来た道を戻っていく。


食うか、食われるか。


所詮この世は弱肉強食だ。



遺跡の奥、巨大なスライムが鎮座している。


大口を開けるとロクスは……



===





3時間後





「ぐげぇえええええええっぷ!!!ふぅうーーーーふぅーーーー!!///
腹が、パンクしちまいそうだっ」



だが、返り討ちにしてやった。食われる前に、こっちが食いつくしてしまえば良い。


エビルスライムの誤算は、獲物にした相手のポテンシャルが想像以上だったという事。


ひっくり返ったまま、身動きが取れない風船デブ。




取り込まれないのは良かったが、結局動けない。


「ぜっ…ぜっ……
ぐっぷ……くそ、これ消化しきったら、マジもんの”デブ”になっちまうじゃねーか」




体重が3倍以上になったロクスが、ダイエットして元に戻るまではしばらく時間がかかったという。









==========




『If:怠惰な体育教師』



もし、学校一、体調管理の意識を持ったベクタ黒竜が……



怠けものだったら。





ダンターグ「あなた、起きて。ほら、また仕事遅刻しちゃうわよ?」


ワグナス「ん、んぁ~……あと5分……」


ダンターグ「も~先に行ってるからね」


ベクタ黒竜の、アバロン夫妻。


肥満大国出身だけあって、妻のダンターグは4600kgという”太り過ぎ”な体型だ。

ぶよぶよとした肉体は、豊満というには贅肉が付きすぎている。

間食好きで、相撲部の顧問もしており、イメージ通りの体型と言えばそれまでだが。



そんな妻の夫は……

体育教師であり、太ってはいるがどこか引き締まった、筋肉質な体躯……の”はず”だった。



現在、ベッドから起きる気配もなく2度寝している


このワグナス先生、遅刻は常習。


お代わりも5回はしないと満足しない食欲の持ち主だった。


丸々としたお腹は、重力の影響かだぷんと広がり楕円形になっている。

体重は5800kgをいったりきたり。

2重顎は、首の向きによっては3重にも4重にもなる。


このありさまで”体育教師”を続けているのだが


基本的には座学ばかり。実技は生徒たちに任せ、指示を出すばかり。


フットボールなどの授業中も、体重で軋み、潰れそうなベンチに座ったまま生徒たちを見守るが

手には常に出前のピザだったり、エスニック風なチキンのから揚げ。


生徒達からは『デブ先生』の異名を持っている。

表情もなまりきって、目は常に眠そうな半開き

「ふわぁ~あ……帰って昼寝したいな……」

「せんせー、授業中だよー」


そんあ彼が、熱血指導などできるわけもなく。

肥満な生徒たちの太り具合も、深刻だった。

コープは子供ながらに、体重2.3tにもなっており、リガウとオーエンも似たような団子状態。


学校が終わると、残業もせずさっさと帰宅コース。

そのくせ、家には帰らず道中にある様々な屋台に立ち寄っては、


大盛りのラーメン。山盛りの餃子。皿から零れ落ちる程のから揚げ、もっちりとした白たい焼き……


むちむちとした背中と尻尾を揺らしながら、上機嫌に食べていく。



ぶくり。むくり。 元からデカイのに、更に膨らむお腹。



”この世界”のワグナスが、体育教師としての責務を果たせなくなる日はそう遠くないのかもしれない…








====





『兄弟竜と悪霊』




胎違いの兄弟、ナベルアンとトリアはなんだかんだで仲が良かった。

たまに長女のオルファにドつかれながらも、いざというときに頼れる長男。


悪戯心を持ちつつも、兄も姉も本当は心から尊敬している末っ子。


だが、ある日の事。


事件は起こった。







長男竜、ナベルが弟の家に遊びに行くと


テーブルには山のようなご馳走が並べられていた。



ナベル「うぉ! どうしたんだこれ、今日って誰かの誕生日だっけ?」


トリア「お祝いの席だよ~ ほら こっち こっち」


「よくわかんないが……食ってもいいんだな?」

見れば、うまそうな肉料理を筆頭に。

脂っこいものや、甘そうなケーキやクレープといったスイーツ。




普段は妹にがみがみ言われそうな、体に悪そうな品々だ。

「もちろん 兄さんの為に用意したん だから
好きなだけ 召し上がれ~~」


好きなだけ食っていい、と言われ 食いしん坊な兄の食欲に火が付いた。


さっそく料理を手に取ると、ガツガツ ムシャムシャ! 音を立てて豪快に平らげていく。


骨付き肉、ミートパイ、ハンバーグ、ボロネーゼスのパゲッティ……



「むしゃむしゃ……げぇっふ!」


食べる


「バクバク、もぐもぐ……ぐびっ、ぐびっ…ぐっぷ!」


食べる


「もっちゃもっちゃ、むぐむぐ、あぐっ、んぁああん!!」


用意された大ジョッキのドリンクが次々と空になる。

なぜか、自分ばかり食べてトリアは一口も料理に手を付けず

ウエイターのように、運んでばかりだ。


しかし疑問は、目の前に運ばれる新らしい料理に心奪われ消え去っていく。



とはいえ、そろそろ限界だ。


「ぐぷっ」

「あれ? 食事は もういいの?」

「ふぅ、ふぅ、あ、あぁ、もう十分に食べて飽きてきたしな」

何より、もうお腹いっぱいだ。こんなに膨れちまって……流石に食い過ぎたか。



「せっかく 兄さんの為に 高カロリーで高脂肪な料理を用意したんだよ
ほら もっと もっとたべて」

甘えるような声で、だが、どこか無機質な声で弟が追加をテーブルに乗せる


だが満腹で息苦しい兄は、弟の瞳の色が、普段と違う事に気付けなかった。



トリアは、とある”悪霊”に取りつかれていた。

ちょっと悪戯したい、という願望が 運悪く悪霊を呼び寄せた。


ひたすらに食わせ、 太らせる ”ある悪霊” を……


「ほら 兄さん もっとくちをあけて」

「ぅ、ぅあ、あぁ~~ん」


むしゃっ


「もうひとくち だいじょうぶだよね」


がぶっ


巨大な骨付き肉を、少しの食べ残しも許されず 綺麗にしゃぶりつかされる


「ハフ、ハフ、ぐぷっ、ぁ、ま、まだかトリア……」


特大ハンバーグなんかは、溢れる肉汁だけでお腹が一杯になりそうだ


ぶくん


ぶくくっ


太る。

専用の、対象を太らせるために生み出された高カロリー食達が、贅肉に変換され


腹回りが太さを増していく

背中の肉が厚みを増していく

首回りの肉が、段差を生み出していく


尻尾が太く短くなっていく


自分の脇腹に、太ももが、たるんだ二の腕が、おいやられていく


気付けば椅子に座っていられない


しりもちをついた状態のまま、


食わされる


どんどん、なんども、むじひに、ようしゃなく



「っぐあぁあああああああああっぷ!!!ど、どりあ゛、まっでぐれっ
はらっ、腹がパン゛ク゛じぢまうっっ!!!!」

いくら超消化吸収に特化した料理でも、限度がある。

トリアは意地悪い笑みを浮かべながら、

苦悶の表情を浮かべながら喘ぐ兄のお腹を いじらしく愛でながら告げる

「まだまだ、こんなに柔らかいよ
ほら、それに膨れたお腹だって兄さんにはピッタリ似合ってる」


すり・・・すり……


片方の腕は、聖者のように優しく腹を撫でる



もう片方の腕は、悪魔のように食べ物を口に入れていく



不思議な魔力でもこもっているのか、ナベルは逆らえない、逃げることも出来ない



はち切れんばかりに、 パンパンのお腹


元の10倍は膨れ切っただろうか 部屋が、狭く感じる


どこから、そんな量の料理を用意したのか

持ってくるそぶりも無いのに、尽きる様子が無い


「はふっ、はひゅっ、ぐひゅふっ――――――!」

過去級のように、短い呼吸を繰り返し 気を紛らわす

そうでもしないと、どうにかなってしまいそうで


こんなに息苦しいのに、何故か、どこか心地よいのは 満腹感以上の何かを体が覚えているからだろうか




最初の料理を口にしてから、5時間は過ぎている


もう 駄目だ 限界で イきそうに――――――




ずどぉん!!




体重で床が、突き抜ける


限界を超えて太くなった腹がつっかえる





その様子を見て、満足したのか 悪霊は去っていった


「え……あれ、今まで僕何して……
って、兄さん?!」


そこには、見るも無残な風船体



天を仰ぎながら、



声を喘がせる 




超巨デブ竜が 詰まっていた



体重は、5倍以上に増え


デブの段階を通り越した ひどいありさまだった




ナベルにとっては悪夢のような出来事だったが





本当につらいのは、妹に見つかってからの 


説教と強制的なダイエットだった









 
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